皆様、こんにちは!
前回は思い入れが強すぎて、紙面がつきました(笑)
今回はヨークシャーティ(Yorkshire Tea) のご紹介です。
ヨークシャーティとヨークシャーゴールドは、
先の2銘柄に較べますとよりordinary tea という表現が
ぴったりです。
概念を日本語に置き換えると、「いつも変わらない、あの味」と
いったところでしょうか?
なんと云っても、ヨークシャー地方を中心に、世界中で
毎日900万杯飲まれているとか!
宮脇樹里さんの著書「コッツウォルズでティータイム」の中に、
イギリス人のordinary teaに込められた思いが、
非常に魅力的に書かれていますが、私なんかはそこから連想する
味わいはヨークシャーティなのです。
この茶葉を語る際、茶葉のブレンドと水質との強い相互関係に
触れないわけにはいかないでしょう。
チャールズ皇太子のご用達、ということも有名ですが、どこでも
変わらない「ヨークシャーティ」の味わいのために、軟水用と硬水
用でブレンドを変えるこだわり。
その強いこだわりが作り出す、褒め言葉としての「普通のお茶」。
日常の生活、ひいては日常のお茶に対するこだわりって、本当の
意味での豊かさだと思うのです。
特別な時に、スペシャルティをいただくより、毎朝大好きな
お茶をたっぷりいただきたい。
そして、それがもたらしてくれる「ああ、おいしい」という
気持ち。
その繰り返しが日常的であること。
その喜びを噛みしめたいのです。
ヨークシャーゴールドは、ヨークシャーティに新芽
(ゴールデンチップ)がたくさん入ったブレンド。
そのため、味わいは非常になめらかです。
個人的には、最初からミルクを入れないで楽しむ数少ない銘柄。
(そう、私は「スプーンが立つほど」濃いミルクティーの
愛飲家です!)
強い味がお好きなかたは、最後までプレーンティで通されるかも
しれませんね。
先のテイラーズの2銘柄とも合わせて、これらのお茶は、
スコーンを筆頭に、クランペットやウェルシュケーキといった、
素朴なお茶請けと本当に合います。
ブレッド&バターや、きゅうりのサンドウィッチも然り。
シンプル・イズ・ベストという言葉を理解するのに、これほど
分かりやすい例はないのではないでしょうか?
さて、かようにテイラーズ並びにヨークシャーティへの愛を
語っておりましたら、なんと晩秋にテイラーズの本拠地、
ハロゲイトに研修旅行が決定いたしました。
片思いではなかったということでしょうか?
今からその日が待ちきれません!