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夏の朝に飲む紅茶にはロシアンキャラバンを

8月、まさに夏真っ盛り。

朝早くから公園では、蝉の大合唱
お昼前の歩道には陽炎さえ揺らめくよう。
そうしてやってくるお盆、ご先祖様への供養の季節。
夕方には、涼を取るための打ち水が撒かれている……

こんな風情は、日本の夏ならではで、ふと自分の子供の頃を
思い出したりします。

ひとつだけ困るのが、毎朝の紅茶をいただく時のチョイス。
以前にも一度触れましたけれど、ミルクをしっかり入れた紅茶が
蒸し暑い朝の気分にまったくそぐわなくて。

自宅ではクーラーを使わないから、なおさら。
さりとて、アイスティーだと紅茶をいただいた気がしない。

そんな私の、お気に入りの朝食がこれです。

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大きなグラスに一杯のフルーツピュレに、
ロシアンキャラバン。

ロシアンキャラバンは、遥か昔、シルクロードを
ラクダの背に乗せられて紅茶がイギリスに渡ってきた……
そんなストーリーを表現したブレンド。

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ウィッタード社またはドゥルーリー社のものがお気に入りです。

ウィッタード社のロシアンキャラバンはスモーキーな香りが特徴、
ドゥルーリー社はウーロン茶がブレンドされた軽やかなお味。

いずれもプレーンティで、その繊細なブレンドを楽しみます。

そして、シルクロードの最果て、ジパング。
あふぃにてぃさんからいただいた、和紅茶。

和紅茶の中でもしっかりとした味わい。こうばしい香気。
でも重すぎないところが季節柄、とてもおいしく感じます。

あふぃにてぃさんは、和紅茶についてとても熱心に取り組んで
おられて、色々な提案もされているようです。

http://ameblo.jp/thedayofdays/entry-11558339320.html?frm_src=thumb_module

ロシアンキャラバンも、和紅茶も、
タンニンが強すぎないから、朝の胃にちょうど良いんです。

フレッシュフルーツをふんだんに使ったピュレとも好相性。

フルーツピュレは、ビタミンCやカリウムをたっぷり摂れて、
何より自然な甘味が即座に寝ぼけた脳を目覚めさせてくれます!

ですが、フレッシュ故の「あく」も、それだけいただいていると
気になるもの。

紅茶と交互にいただくと、そのつど味覚がリフレッシュされて
どちらも最後までおいしくいただけます。

朝のグリーンスムージーや、野菜ジュースを習慣にして
おられる方って、けっこういらっしゃると思います。

厳密なマクロビオティックやローフードでは、
本来カフェインはダメなんですけど、
私のように朝のカフェインだけはやめられない!
という方には本当におすすめ!

そうそう、言い添えますと写真のグラスに添えたスプーンは
ディナースプーン♪
バーレイのティーポットとの大きさで、グラスの大きさを
想像してみてくださいね。

今朝の内容はバナナ大2本、いちご6個、
ピンクグレープフルーツ半個で作りました♪

ティーカップ3杯の紅茶とともに、栄養補給はバッチリ!
夏バテしらず)^o^(

美味しいミント緑茶をウィッタードで見つけました!

こんにちは。店長の梶原です。


雨が続きますね。
梅雨生まれのせいか、雨は嫌いではありません。


特に雨だれを聞きながら、お茶を飲んで過ごす午後は
なんともゆったりと時が流れ、少しセンチメンタルな
物思いに耽るにはぴったりの時間です。


雨に打たれる木々は、間もなく照りつけるであろう
真夏の陽射しに備えて、しばしその身を休めているよう。

人間もきっと同じリズムを刻んでいるはずって思います。


さて、間もなくやってくる盛夏のために、ティールームでは
新しいお茶をご用意いたしました。

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Whitterd Chersea 1886 のフレーバー緑茶より、

・モロッコミント
・グリーンアールグレイ

いずれも紅茶ではなくて、緑茶です。


夏は大好きですが、唯一、私がイギリス式ミルクたっぷり
濃厚ミルクティーを遠ざける季節でもあります。


これは日本の夏とイギリスの夏の気候を考えれば、
致し方のないことですね。

7月でも朝晩は薄手のカーディガンが欲しくなる、
イギリスの夏であれば良いのでしょうが、
日本の、関西の夏はまごうことなきアジア。
熱帯夜さえあるのですから。


モロッコミントは、モロッコがお好きなかたにはおなじみですね。


ガンパウダーの緑茶にミントを加えて作ります。
メディナ(旧市街地)には、小さなグラスでミント緑茶を
売る売店がたくさん。

タジン料理とセットでご記憶のかたもいらっしゃいますよね。


良質のこのお茶を、イギリスはWhitterd Chersea 1886 で
見つけました。

スペアミントの品のある香りがステキです。
ガンパウダータイプの緑茶の茶葉は、お湯に触れると
大きく膨らみ、非常にしっかりとした味を出します。


グリーンアールグレイは、ご存じアールグレイの
緑茶バージョン。
ウィッタードのこのお茶を飲むと、どうして今まで
思いつかなかったの!?って思うくらい、
ベルガモットと緑茶の風味が合うのです。


いずれも少し濃い目に出したお茶を氷の上に注ぎ、
アイスティーに。
お好みではありますが、シロップを加えると、
もうこれぞ甘露!と呼びたい涼味。


優雅に涼をとる、コロニアル、もしくはオリエンタルの知恵にあやかってみるのは
いかがでしょうか?

愛しのヨークシャーティ(Yorkshire Tea)

皆様、こんにちは!


前回は思い入れが強すぎて、紙面がつきました(笑)


今回はヨークシャーティ(Yorkshire Tea) のご紹介です。

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ヨークシャーティとヨークシャーゴールドは、

先の2銘柄に較べますとよりordinary tea という表現が

ぴったりです。


概念を日本語に置き換えると、「いつも変わらない、あの味」と

いったところでしょうか?


なんと云っても、ヨークシャー地方を中心に、世界中で

毎日900万杯飲まれているとか!


宮脇樹里さんの著書「コッツウォルズでティータイム」の中に、

イギリス人のordinary teaに込められた思いが、

非常に魅力的に書かれていますが、私なんかはそこから連想する

味わいはヨークシャーティなのです。


この茶葉を語る際、茶葉のブレンドと水質との強い相互関係に

触れないわけにはいかないでしょう。


チャールズ皇太子のご用達、ということも有名ですが、どこでも

変わらない「ヨークシャーティ」の味わいのために、軟水用と硬水

用でブレンドを変えるこだわり。


その強いこだわりが作り出す、褒め言葉としての「普通のお茶」。


日常の生活、ひいては日常のお茶に対するこだわりって、本当の

意味での豊かさだと思うのです。


特別な時に、スペシャルティをいただくより、毎朝大好きな

お茶をたっぷりいただきたい。

そして、それがもたらしてくれる「ああ、おいしい」という

気持ち。

その繰り返しが日常的であること。

その喜びを噛みしめたいのです。


ヨークシャーゴールドは、ヨークシャーティに新芽

(ゴールデンチップ)がたくさん入ったブレンド。

そのため、味わいは非常になめらかです。

個人的には、最初からミルクを入れないで楽しむ数少ない銘柄。

(そう、私は「スプーンが立つほど」濃いミルクティーの

愛飲家です!)

強い味がお好きなかたは、最後までプレーンティで通されるかも

しれませんね。


先のテイラーズの2銘柄とも合わせて、これらのお茶は、

スコーンを筆頭に、クランペットやウェルシュケーキといった、

素朴なお茶請けと本当に合います。


ブレッド&バターや、きゅうりのサンドウィッチも然り。

シンプル・イズ・ベストという言葉を理解するのに、これほど

分かりやすい例はないのではないでしょうか?


さて、かようにテイラーズ並びにヨークシャーティへの愛を

語っておりましたら、なんと晩秋にテイラーズの本拠地、

ハロゲイトに研修旅行が決定いたしました。


片思いではなかったということでしょうか?

今からその日が待ちきれません!